ソロ用のテントって何がいいのか迷いますよね。
軽量もいいけど居住性がなく狭すぎるのもちょっと・・・
かといって少し大きめのテントは嵩張るし設営、収納が大変だったり。
そんな僕は普段バイクを使ってキャンプに行っているのですが軽量でコンパクトなのは最重要項目です。
あと年間60泊くらい行っているので毎回の設営、撤収が大変だなと思い今回その課題を解決できるテントを探していました。
そこで今回はネイチャーハイクののクラウドアップ2を実際に購入したならではのレビューや口コミに関する補足をしていきます。
ネイチャーハイクとは?
2010年に設立した中国の総合アウトドアメーカー。ハイスペックな製品を低価格で提供しており2020年には日本国内でも本格展開しアフターサービスも迅速に可能になった。その背景から近年では多くの注目を集めているブランド。
目次
クラウドアップ2の特徴
特徴①軽量・コンパクト
今回購入の決め手になったのが収納時のサイズがコンパクトだということです。
収納袋の中にペグもフレームもガイロープもグラウンドシートも全て入れることができるのが驚きです。
バイクキャンパーにしては荷物の多い僕はいつもテントはバックパックの外側に乗せて積載していましたがクラウドアップ2であればバックパックの中にも収納できました。
収納時の重さはなんと2kgを割った1.5kgで超軽量のテントで片手で掴むことができるくらい軽くてコンパクトなテントです!
特徴②初心者でも大丈夫!設営が超簡単なテント!
設営方法も超簡単で
・グラウンドシートを先に敷きインナーテントと角を合わせる
・フレームを組み立てて四隅にある穴にフレームを通す
・インナーテントを上に引っ張ってフレームにフックを引っ掛ける
とおおまかな流れはこんな感じです。
フライシートをかけたあとはテンションをかけ、前室用のペグを2本打ち込みます。
4隅にペグを打つのと前室用のペグ2本の最低6本のペグがあれば設営は完了です。
設営所要時間は慣れれば5分ほどでキャンプ経験者であれば説明書を見ずとも設営ができるくらい簡単です。
詳しい設営はコチラ
特徴③専用のグラウンドシート付き!
クラウドアップ2には専用のグラウンドシートも付属しています。
グラウンドシートは別売りで数千円するテントが多いですがグラウンドシート付きでこの低価格は驚きですね。
グラウンドシートは購入時は収納袋の外に出た状態でダンボールに入っていましたがグラウンドシートも収納袋に入れることも可能です。
商品スペック
クラウドアップ2の付属品はこちらです。
ペグは全部で11本、ガイロープは5本です。
設営するだけであれば最低必要ペグ数は6本、ガイロープはなくても大丈夫でした。
数字は収容人数の意味でクラウドアップシリーズは1、2、3の3サイズ展開となっています。
クラウドアップシリーズのスペック | |||
---|---|---|---|
商品名 | Cloud up1 | Cloud up2 | Cloud up3 |
サイズ(収納時) | 12×45cm | 13×40cm | 15×45cm |
サイズ(フロア部分) | 210×80cm | 210×120cm | 215×180cm |
重さ(本体のみ) | 約1.4kg | 約1.5kg | 約2.12kg |
耐水圧 | PU 4,000mm | ||
本体色 | ホワイト、オレンジ、カーキ、ライトグリーン、グリーン、パープル、グレー、ネイビー、松葉色 |
1だと荷物を置けないくらいに狭く、寝るためだけのようなサイズです。
3だと2よりかは居住性はあがりそうですがその分嵩張るので総合的に見て2がバランスが良い!という判断に僕はなりました。
ちなみにまとめる時はコンプレッションベルトも付属しています。
一本しかないので100均などで同じような物を買えば更にコンパクトに収納できそうです。
完成形の画像がこちらです。
緑丸の部分は耐風性能を上げるためにガイロープを通す場所です。
5本目のガイロープはテントの後方部分にあります。
ベンチレーションもついているので通気性を上げたい場合は跳ね上げることが可能です。
気になるフロアは長方形でサイズ感はこんな感じです。
もちろんインナーテントとフライシートは巻き上げることも可能となっています。
フロアは大人2人は寝ることができるサイズですが片側は荷物置きとして使うことができそうです。
天井までの高さは100cmで△の形状のため若干左右の圧迫感はありますが中で着替えをしたりすることも可能です。
身体を中央付近にもっていけばテント内で食事を取ることもでき必要最低限の居住性はあります。
前室は奥行き60cmあるのでミニテーブル、シングルバーナー、靴が置くこともできるほどのスペースはあり雨の日でもテント内で調理ができそうです。
スカートはないので雨が降っている時は水が跳ねて前室に浸水する可能性があるので雨の日の靴の保管は前室ではなくテントの中のほうが良さそうですね。
テントの中央部分にランタンフックが一箇所あります。
できれば前室部分にもランタンフックが欲しかったのが正直な感想ですが60lmくらいのランタンであれば前室側にも光は届きました。
前室側には小物ポケットが一個あります。
ランタンの形状によってはこのメッシュポケットにランタンを引っ掛けて前室側を照らしたいときにも利用できそうです。
ちなみにクラウドアップ2のサイズ的にスノーピークのたねほおずき(最大60lm)でも半分くらいの光量に下げても十分にテント内を照らすことができて軽いのでメッシュポケットに引っ掛けることもできるのでおすすめです。
耐水圧はPU4000mmで大雨でも浸水することがない申し分ないスペックです。
水が入りやすいファスナー部分はマジックテープで上から閉じることもできます。
ガイロープを通す穴やバックルの部分には反射加工がされているので夜トイレなどに行った時自分のテントが見つけやすくなるのは良いポイントでした。
設営方法
step
1グラウンドシートを広げる
まずは付属のグラウンドシートを地面に敷きます。
グラウンドシートには表裏の向きがありバックルが天面を向くようにしてください。
もしくは広げた時ネームプリントが上に見えていてもOKです。
step
2インナーシートをグラウンドシートの四隅に合わせる。
次にグラウンドシートの上にインナーシートを広げて角をあわせます。
風が強い日はシートもインナーテントも飛ばされて合わせにくいのでそういう日はペグで軽く仮止めしたほうがいいです。
インナーテントにも向きがありファスナーがついてる部分が前室です。
ファスナーのついていない小窓のようになっている側がテントの後方部分になります。
step
3アルミフレームを結合して四隅の角に合わせて立ち上げる
次にアルミフレームを組み立てます。
アルミフレームはショックコードで繋がれているので初回でも間違えることなく結合できます。
結合したフレームの先端をそれぞれ四隅の角に通していきます。
インナーテントとグラウンドシートの穴にそれぞれまとめて通してください。
一旦このような形になればOKです。
フレームには向きがあり先端フレームが長いほうが前室側、短いほうが後方側になります。
パっと見分かりづらいのでマスキングテープなどで目印をつけるのもいいかもしれません。
次にインナーテントのフックをポールに引っ掛けます。
フックとフックの間にポールを挟むように通してしてくるっと半回転させればガッチリハマります。
フックを9個せばインナーテントが綺麗に立ち上がります。
この後にペグを打ち込む作業に入るのでテントの向きを変えたい場合はこの工程で済ませるようにしてください。
テントの位置を確定させたら四隅にペグを打ち込みます。
一つ注意点がありまして付属のペグはアルミなので硬い地面だと曲がってしまう場合がありますのでサイト状況に応じて別のペグを使うことをおすすめします。
僕はスノーピークのソリッドステークを愛用していますがかなり頑丈な鋳鉄製のペグなので基本的にどんな地面にでも打ち込むことができます。
step
4フライシートをかぶせて完成!
ペグダウンが終わったらフライシートをかぶせてください。
ファスナーがついている方を前室側に来るようにします。
フライシートをかぶせたら四隅にあるバックルのテンションを張ります。
テンションを張ったら前室側2箇所をペグダウンして基本形の設営完了です!
前室側はファスナーを閉じた状態でペグダウンします。
ファスナーが開いた状態でペグダウンするとファスナーが閉じれなくなるので注意です。
クラウドアップ2の通気性は?冬でも使える?
クラウドアップ2はスカートがなく軽量化のためインナーテントはメッシュ部分が多くを占めており冬だと寒いです。
自分は冬でも使っていますが寒さが大の苦手という人は春〜秋にかけての利用を推奨します。
一応の対策はあります。
テントの左右に一箇所ずつ留め具がついていて閉じることで外気を少し遮断することができるので秋冬の使用は閉じることをおすすめします。
また、留め具には自在ロープがついているので反対に夏など暑い時期は通気性を良くするため広げて置くことを推奨します。
春〜秋の使用時は通気性もいいので真夏日でも無い限りは基本的に快適に過ごすことができます。
僕は寒さに強い体質のため冬でも使用していますが総合的に見て寒さが苦手な人は春〜秋にかけての使用をおすすめします。
シェルターとしては使えそうか?
構造上気になったことがあります。
それはクラウドアップ2はシェルターとして使えるのではないかということ。
四隅のバックルも謎に2個ついていて通常の設営では1個ずつしか使わず説明書にも記載がないので何で2個あるのかわかっていませんでした。
恐らくグラウンドシートだけ敷いてインナーテントは使わずにフライシートをかぶせてシェルターとして使う時用のもとかと思われます。
シェルターとしてしっかりと機能すれば荷物を更に軽量化させ設営・撤収もグンと楽になりそうです。
て訳でフライシートだけかぶせて設営してみました。
仕様上グラウンドシートは必須になってしまうのですが寝るためだけであればコットを使えば問題なさそうです。
ただ隙間がかなり大きいので虫の侵入を許したり雨が降ったら間違いなく終わりです。
雨が確定で振らないと確信のある日であれば使えそうではありますが好んでするスタイルではないかもです。
設営を簡素化させるのであればむしろインナーテントだけのほうがまだマシかもしれません。
前室はなくなりますが夏場は通気性もよく虫もシャットアウトできるのでフライシートのみの時よりかは居住性はあがりそうです。
よっぽど近づかない限りはテント内が見えてしまうことはなさそうです。
出入り口から見られたら元も子もないですが・・・w
まとめ
クラウドアップ2のおすすめポイント
- 設営・撤収が5分!組立簡単で初心者でも扱いやすい!
- 値段が安く入門テントとしても最適!
- 軽量・コンパクトでバックパックやツーリングキャンプにもおすすめ!
- コンパクトではあるが荷物を置いても調理や食事するスペースはある!
- カラーやサイズ展開が豊富!
クラウドアップ2の注意点
- テントに居住性を重視する人には少し狭い。
いかがでしたでしょうか?
僕は年間60泊くらいキャンプをしておりキャンプ場を転々とすることが多いのですがその度その度設営・撤収が大変でした。
思い返せばテントの中で過ごすことはほとんどないので荷物が置けて寝るスペースがあればいいと思って見つけたのがクラウドアップ2です。
このテントのおかけでパッキングも大分スマートになり撤収も素早くなったので前よりかはストレスを感じずにキャンプができるようになりました。
同じように設営・撤収が億劫だったり少しでも荷物を軽量化させたいと言う方がいれば間違いなくおすすめしたいテントでした!
▼記事中で紹介したギア一覧