みなさんキャンプをしていて至福のときってどんなことをイメージしますか?
きれいな景色を眺めているとき、お気に入りのイスに座っているとき、食事をしているときなど人によって格別な時間があるかと思います。
僕にとって最高の瞬間といえるのはコーヒー豆を挽いて香ばしい香りが漂っているときです!
僕のキャンプスタイルはいかに居住性を高めてリラックスできる環境を作れるかに重きをおいています。
街に出ると珈琲店から漂う挽きたての豆のいい香り。
この香りをキャンプ場で再現できたら最高だろうな・・・と。
今回は美味しいコーヒーをキャンプ場で楽しめるスノーピークのフィールドバリスタミルをレビューしていきたいと思います。
スノーピークとは
キャンプ業界ではトップクラスの知名度のあるメーカー。
他社にはないような独自のデザインや機能にこだわりを持ち国内外に圧倒的な人気のある企業。
年に数度、ユーザーを集めたイベントも開催して顧客との密着などカスタマーサポートも充実していてファンが多い。
目次
フィールドバリスタミルの魅力
デザインが美しい
もう最高におしゃれですね。
このデザインの美しさが買う決め手になったほど。
重厚感のあるこのシルバーが無骨さを感じられます。
アクセントに持ち手に天然木が使われキャンプの雰囲気にぴったりです。
初心者でも簡単につかえる
使い方はとっても簡単。
コーヒーミル本体にコーヒー豆を淹れて蓋をしめクルクルハンドルを回すだけで美味しい豆が挽くことができます。
フィールドバリスタミルは手動で挽くタイプのコーヒーミルなので電源不要なのもキャンプでは嬉しいですね。
使わないときはコンパクトにおりたためる
フィールドバリスタミルは折りたためばこんなにコンパクトになります。
この大きさならキャンプでも邪魔にならないですね。
蓋と取っ手は一体型になっていて取っ手を持ち上げて本体側に回し込めばOK
パーツを分解する必要がないので部品をなくす心配もなくなり管理が楽です。
商品スペック
材質:ステンレス、鉄、セラミック、POM樹脂、天然木
サイズ:160×48×160(h)mm
収納サイズ:57×48×160(h)mm
重量:225g
豆を挽くときの粗さ調節が可能
フィールドバリスタミルは「超極細挽き〜粗挽き」のお好みの粗さで豆を挽くことが可能です。
黒いつまみを時計回りか反時計周りに回すだけで粗さの調節が可能なので初心者でも簡単です。
つまみを回すとこのように細かく粒の大きさを変更できるのでお好みのコーヒーの味に仕立て上げることができます。
この記事ではこの6種類の味でドリップしたコーヒーの味をすべて飲んでみてレビューしますのでどれが自分好みの味が参考になると嬉しいです。
コーヒー粉の粗さによる味の変化とは?
コーヒー豆は細く挽くほど苦味が多く酸味が少なくなり、粗く挽くと苦味が少なくなり酸味の強い味になります。粗さによる味の違いは本記事内のコチラから確認できますので自分好みの味を見つけるのにどうぞ。
分解できるからメンテナンスもできて清潔!
フィールドバリスタミルは分解も可能なので衛生的です!
こちらは使用後の画像。
豆を挽くことで刃に豆のカスがこびりついてしまってますね。
メーカー推奨のお手入れ方法はこのような100均でも売っている先の細いブラシを使って本体ごとゴシゴシ洗います。
ステンレスなので水で濡らしても問題ありません。
洗ったあとがこちら。
豆のカスもすっかり取れてきれいになりました。
洗い終えるまで一分もかかっていません。
このあと水気をしっかり切って乾燥させてから収納袋に入れて保管しましょう。
僕の場合は3,4回の使用につき1回程度のペースで洗っています。
嬉しい収納袋付き!
フィールドバリスタミルには嬉しい収納袋がついています。
窮屈感のない袋ですっぽり簡単に本体を収納できます。
収納袋にもスノーピークのロゴが入っています。
初心者でも大丈夫!フィールドバリスタミルで本格コーヒーを作ってみよう!丨準備するものや使い方、美味しい挽き方は?
まずは道具を揃えよう!最低限必要な道具とは?
美味しいコーヒーを挽くためにはコーヒーミルだけでは残念ながら道具がたりません。
コーヒーミルで美味しいコーヒーを挽くためには以下の道具が必要です。
コーヒー作りに必要なものとは?
・コーヒーミル本体
・コーヒー豆
・マグカップ(シェラカップやクッカーでも可)
・ドリッパー
・コーヒーフィルター
▼以下のリンクは僕が実際に使っているものですがこれがあれば大丈夫です。
▼マグはコーヒー専用なら220ml、マルチに使うなら300ml以上がおすすめです。
▼僕の使っている豆が通販にはなかったので似た味のコーヒー豆です。苦味強めで酸味控えめです。
ざっとこれだけあればすぐにでもコーヒーを作ることができます。
本来もっと拘りをもって作るのであれば注ぎ口の細いケトルなどがあったほうがいいのですがキャンツースタイルの僕にはそんな贅沢なものは持てません!
荷物はできる限り増やさず、足りない分は現地調達か既存のギアで代用するのが僕の心得です。
ケトルがなくても大丈夫です!スノーピークのフィールドバリスタミルならその名に恥じず本当に美味しいバリスタコーヒーが飲めるんですから。
フィールドバリスタミルの使い方と美味しいコーヒーの淹れ方手順
フィールドバリスタミルの使い方と美味しいコーヒーの淹れ方について見ていきましょう。
コーヒー作りの流れ
- 豆を量る
- 豆を挽く
- ペーパーフィルターをセットしてコーヒー粉を入れる
- お湯をゆっくり注いで抽出する→完成
簡単に流れを書くとこんな感じです。
コーヒー作りの基礎はコーヒー豆を買ったカルディの店員さんより教わりました。
このやり方は初心者でも簡単にできます。
それでは順に見ていきましょう。
step
1コーヒー豆を量る
まずは飲みたい量に応じてコーヒー豆をミル本体に入れます。
フィールドバリスタミルでは1〜2杯までの量のコーヒーを作ることができ20gまでの豆が入ります。
豆の分量について
・2人前:20g
・お湯の量:1杯あたり160cc
豆の量を量るためにスノーピークの「ハカルテ」を使います。
慣れれば目分量でもいいです。
ハカルテですりきり一杯でちょうど10gの一人前になります。
ハカルテにはメモリもついていますので、もう少し量がほしい場合は5のメモリまで豆を入れると3gとなり合計13gです。
ハカルテはコーヒー豆の計測だけでなく、調味料などで小さじ1(5のメモリ)や大さじ1(15のメモリ)も量れるので自宅使いでも重宝しています。
量りがなくても大丈夫!指でも軽量可能
ちなみに量りがなくても大体の重量は量ることができます。
1人前の10〜13gを図りたい場合は豆を入れて人差し指の第二関節が本体の縁にかかるくらいが10gです。
もう少し欲しい場合は指先5本で豆をつまむとだいたい3g程度になります。
2人前の20gは豆を入れて人差し指の第一関節が本体の縁にかかるくらいが目安です。
step
2豆を挽こう!
豆を入れたら蓋を締めてひたすらガリガリ挽くだけです!
この時、豆の粗さも調節しておきましょう。
超極細挽き、細挽き、中細挽き、中挽き、中粗挽き、粗挽きをお好みで。
それぞれの味の特徴や違いは記事内のこちらでレビューしています。
つまみを一番締めた状態(時計回りに回らなくなるまで)からスタートし反時計周りに回すとカチカチカチカチとクリック音が鳴るので粗さの調節ができます。
僕は酸味が苦手です。苦すぎるのも嫌なので4クリック目の細引きにします。
コーヒー豆の粗さを調節しよう!
1〜2クリック:超極細挽き(苦味5:酸味:1)
3〜4クリック:細挽き(苦味4:酸味1)
5〜6クリック:中細挽き(苦味3:酸味3)
7〜8クリック:中挽き(苦味2:酸味4)
9〜10クリック:中粗挽き(苦味2:酸味5)
11〜12クリック:粗挽き(苦味1:酸味5)
ダイヤルの回しすぎに注意!
一番締めた状態から回しすぎると破損の原因になります。軽い力でダイヤルを回し続けて止まったときが一番締まった状態です。
ガリガリガリガリ・・・
ちょっと大変ですがこういう作業はキャンプだと楽しいですよね。
あえて手間をかけるのもキャンプの醍醐味でもあります。
蓋は写真のような手の位置で下に押さえつけながらハンドルを回すとしっかり固定され挽きやすいです。
早く回しすぎると摩擦熱で風味や香りが損なわれてしまうので2秒に1回転くらい回すのが美味しく挽くコツです。
step
3美味いコーヒーまでもうすぐ!コーヒー粉をドリッパーにセットしよう!
豆を挽いたあとに蓋を外すと受け容器にコーヒー粉が落ちています。
挽きたてコーヒー粉は鮮度が命!
ドリッパーとコーヒーフィルターをセットにします。
使っているドリッパーはスノーピークのフォールディングコーヒードリッパードリッパーです。
このドリッパーは畳むと薄くなりジップロックにも入ります。
僕はジップロックの中にフィルターとコーヒー豆を入れて持ち運んでいます。
下記リンクにフォールディングコーヒードリッパーのレビューもありますのでよろしかったら見てみてください。
-
【スノーピーク】スノーピークのフォールディングコーヒードリッパーがソロキャンプでおすすめな理由丨アウトドア・キャンプで挽きたてコーヒーを楽しもう!
続きを見る
step
4お湯を注いで完成!正しい注ぎ方とは?
シェラカップ(マグカップ、クッカーでも可)の上にドリッパーをのせ中心にお湯を注ぎます。
ただし最初にお湯を注ぐのは少量(20ml程度)です!
お湯を注いだ時大事な工程は蒸らしの作業です。
蒸らしはなぜ必要?
蒸らしはコーヒーに含まれるガスを抜く工程。ガスを抜くことでコーヒー粉にお湯が通りやすくなる。また中心に注ぐことでコーヒーの成分を全体にまんべんなく抽出できる。
蒸らしの工程が終わったら残りのお湯を注ぎましょう。
中心から「の」の字を描くように注ぎます。
この時、フィルターにお湯がかからないように注意しましょう。
フィルターにお湯をかけて抽出するとコーヒーの成分が十分に行き渡らず味の薄いコーヒーになってしまいます。
そして一気に注ぐのではなく「80cc→40cc→20cc」と3回に分けて注ぎます。
キャンプ場だとなかなか量れないかと思いますので「残りの湯の量の半分→そのまた半分→残り全部」でも大体同じ分量になります。
なぜ3回にわけるの?
一気に注ぐとコーヒー粉が舞い上がり味の薄いコーヒーとなります。じっくりゆっくり注ぐことでムラのないコーヒーになります。
できました!
さすが挽きたてのコーヒーです。
細挽きでの抽出のため酸味が抑えられコクが深いので飲みやすいです。
本当に買ってよかったです。
今回の工程が文字で書くと結構たいへんそうですが実際にはそんなに難しくありません。
これからコーヒー作りをしたいって人でも簡単に本格コーヒーが作れますよ〜。
▼ちなみにこの後、もっと美しくお湯を注ぎたいと思い、ケトルを買いました・・・笑
【軽量・コンパクト】コーヒーを美味しく。ユニフレームの山ケトルがソロキャンプで使うのにおすすめな理由!
豆の挽き方によって味はどう変わる?極細挽き・細挽き、中細挽き、中挽き、中粗挽き、粗挽きを全部飲みくらべてみた!
フィールドバリスタミルにはコーヒー豆を挽く時の「粗さ調節ダイヤル」があります。
ダイヤルを回すとカチッカチとクリック音がなります。
ダイヤルを時計回りに回すと豆が細挽きになり、反時計周りで粗挽きとなります。
ここで気になったことが一つ。
どれも同じコーヒー豆からできた粉だし、そんなに変わらないのでは?
そんな風に思ってみてせっかくなので全部の粗さを試してみたんです。結果・・・
素人でもわかるくらい驚くほど変わります!
ではそれぞれの検証結果を順に見ていきましょう〜。
超極細挽き
まずは超極細挽きからです。
クリックは一番締めた状態から1〜2クリックです。
粒子のようにすごく細かいコーヒー粉です。
2クリックのコーヒー粉をドリップしてみます。
超極細挽きはコクが強く感じられました。
特筆するのは超極細挽きは酸味が全く感じられず、苦味も最も強く感じられました。
飲んだ時に鼻から通る香りも最も感じられるのも極細挽きでした。
細挽き
続いて細挽きです。
クリックは一番締めた状態から3〜4クリックです。
超極細挽きとさほど変わらない感じですが4クリック目が若干粒が大きくなっているような・・・
味見してみましょう。
4クリックのコーヒー粉をドリップしてみます。
超極細挽きより若干ですが苦味が抑えられコクの強さはそのままです。
酸味自体もほとんど感じらません。
6種の中では一番好きな味です。
なんというか一番コーヒー感のあるような味わいでした。
中細挽き
続いて細挽きです。
クリックは一番締めた状態から5〜6クリックです。
粒の大きさも明らかに大きくなってきたのがわかります。
それでは飲んでみましょう。
6クリックのコーヒー粉をドリップしてみます。
苦味や酸味がバランスよく感じられる味でした。
酸味が出始めて、コクがなくなりだすのがこの頃です。
画像じゃわかりづらいかもしれませんがシェラカップ底部にあるロゴマークが少し見えてコーヒーの色が薄くなってきたのも伺えます。
豆が粗いことによりコーヒーの成分が落ちづらくなっているのでしょう。
中挽き
続いて中挽きです。
クリックは一番締めた状態から7〜8クリックです。
中細挽きと粒の大きさはあまり違わないように感じますがどうなのでしょうか。
それでは飲んでみましょう。
8クリックのコーヒー粉をドリップしてみます。
他と比べ明らかに味の違いは感じられたのが中挽きでした。
苦味が控えめになり酸味が勝るという今までとは逆の味になります。
酸味が好きな方は中挽きあたりがいいかもしれません。
コクもあまり感じられなくなり、コーヒーが冷めてしまった時、より酸味が増すのもこの頃です。
底部のロゴもさっきよりよく見えてきました。
中粗挽き
続いて中粗挽きです。
クリックは一番締めた状態から9〜10クリックです。
粗粗しい粒も若干まじってくるようになりましたね。
それでは飲んでみましょう。
10クリックのコーヒー粉をドリップしてみます。
苦味はほぼなくなり酸味がより増して飲んだときにスッキリするような感じです。
雑味も苦味もほとんど感じられずといった感じであまり好きな味ではなかったです。
粗挽き
最後に粗挽きです。
クリックは一番締めた状態から11〜12クリックです。
もはや粉というよりかは粒。ゴロっとしてますね。
それでは飲んでみましょう。
12クリックのコーヒー粉をドリップしてみます。
すっぱ!
酸味が強く、コーヒーの香りがついたお湯・・?という感じです。
シェラカップのロゴもくっきり見えるほどコーヒーの成分が抽出されておらず苦味もコクも感じられません。
全体的になんだか尖った味というかコーヒーとしての味わいは一番弱く感じられました。
検証結果まとめ
正直ここまで味の違いが出てくるとは思ってもみませんでした。
豆の挽き方一つでここまで変わるとは・・・。
今回の検証は素人測定となります。
実際には使っている豆に適したドリップ方法や粗さがあると思いますので参考程度にお役立てください。
あなたにおすすめの挽き方早見表
苦味も酸味もバランスよく味わいたい人:中細挽き(5〜6クリック)
苦味が苦手な人でスッキリとした味を味わいたい人:中挽き(7〜8クリック)
まとめ
いかがでしょうか?
個人的には大満足の商品でまた一つお気に入りのギアが増えました。
あえて手動でコーヒー豆を挽くというこの動作もなかなか無骨で良いですね。
今までコーヒーの味や作り方に拘りはなかったのですがこのギアを持つことによってコーヒーの奥深さを知ることができました。
自分好みの味を見つけられましたし、今後もずっと使い続けていきたいギアの一つです。
皆さんも是非キャンプにコーヒーを取り入れてみてください。
-
【スノーピーク】スノーピークのフォールディングコーヒードリッパーがソロキャンプでおすすめな理由丨アウトドア・キャンプで挽きたてコーヒーを楽しもう!
続きを見る
▼今回紹介したギア一覧