こんにちは、あきです。
スキレットって焚き火の中に突っ込んで高火力で料理したり蓋を閉めればオーブンの代わりになったりするので料理の幅が広がるので是非持っておきたいギアですよね。
そう、スキレットって鉄の塊が故に重いものが多いんですよね。100均で売っている直径15cm程度のものでも約750gくらいするものが多く僕のようにバイクやバックパックを使ってソロキャンしている人にとって1g増えるだけでも大変でできる限り軽いものが使いたいんですよね。
目次
ユニフレーム ちびパン
基本スペック
- サイズ:約φ163×35mm
- 重さ:約390g
- 素材:黒皮鉄板1.6mm厚クリアラッカー焼付塗装(本体)/スチール(取っ手)
ちびパンに使われている黒皮鉄板は業務用のフライパンや中華鍋などにも広く使われ熱伝導率が非常に良くサビにくいのが特徴です。
黒皮は一枚の鉄の鉄板を1200℃の熱で圧延させていき、常温まで冷やしておく環境下の中でできる酸化被膜のことです。酸化は一種の錆みたいなものなのですが酸化皮膜は赤サビみたいな鉄を劣化させるような悪いサビではないということですね。この酸化皮膜が内部にある鉄を守ってくれるのでサビがつきにくいというわけです。
シーズニングをしよう
シーズニングとは
ざっくり言うと工場出荷時から販売に至るまで湿気などで赤サビなどができないようにのために塗られた塗装(クリアラッカー皮膜)を熱で焼き切る作業のこと。使用前に塗装を焼き切り、その後クズ野菜を炒め、油を塗りサビを防止させます。鉄臭さを取り除いたり、油を馴染みやすくさせる大切な作業なので必ずやりましょう。
1.空焚きをする(クリアラッカー皮膜を焼き切る)
まずはちびパンを軽く洗剤で洗いましょう。洗った後はしっかりと水気を拭き取ってください。水気を拭き取ったらそのまま空焚きで火にかけます。自宅用のコンロだと空焚き防止機能が働き火が止まったりして作業効率が悪くなるのでシングルバーナーなどを使い一気にクリアラッカー皮膜を焼き落とします。
写真だと見えにくいですが、しばらくすると塗装が焼けて白い煙があがってきます。この白い煙が収まるまで焼き続けてください。火力を強めにすれば10分前後くらいで白い煙はあがってこなくなるかと思います。
輻射熱でガスボンベも温まっていくので時々ガスボンベの様子を見ながら十分に注意して空焚きをしてください。
2.油を塗って野菜を炒めよう
クリアラッカー皮膜を焼き切ると画像のように艶が消えマットな感じになります。この後、油と野菜を投入するのですが冷えた油や水分の多い野菜をそのまますぐに入れると急激な温度変化がかかりちびパンにも良くないので5分〜10分くらい休ませるようにしてください。
本体を少し冷ましたら大さじ一杯程度の油を引いて野菜を炒めましょう。野菜は使いかけの余ったものでも何でも大丈夫です。この時はそんな都合のいい野菜がなくコンビニで売っていたパック野菜を焼きました。
野菜が焦げ付き始め写真くらいに野菜が縮んだら一旦火を止めます。この後洗剤で洗いますがこの時も冷水で急激に冷やすと危険なので10分〜15分程度冷まし、手で持てるくらいまで冷やしてください。
3.洗剤で洗おう
十分に冷めたことを確認したら洗剤をつけてガシガシ洗ってOKです。黒皮鉄板のちびパンならではですね。洗剤で洗えるのはとても衛生的です。
4.火に掛けて油を全体に塗ろう
洗剤で洗ったあとは水気を良く拭き取り火にかけてください。水が蒸発して完全に水分を飛ばしたらちびパンがまだ熱いうちに火傷に十分注意しながらキッチンペーパーに油を染み込ませてちびパン全体に塗りたくってください。
ハンドルの結合部は油が行き届きにくく一番錆びが侵食しやすい部分なので忘れずに入念に塗りましょう。
これでシーズニングが完了です。
一度クリアラッカー皮膜を落とせば今後は①〜②までの工程は必要ありません。
普段使いのメンテナンスは使用後に③〜④は必ず実施するようにしてください。錆びにくい素材を使っているいっても手入れを怠ると錆びてしまいます。しっかりと水を拭き取り、油を塗る。これを守っていればずっと使える愛着あるキャンプギアへとなるでしょう。
便利グッズ
ちびパンには別売りにはなりますが便利なオプション品が売られています。
収納ケース
上の画像はユニフレームのダッチオーブン6インチとちびパンを入れた写真です。メッシュの部分が大きいので見た目以上にたくさん収納できますね。
収納ケースは丈夫な10号帆布です。オレンジの色がかわいいですね。
リッド(蓋)
蓋が別売りなのはちょっと惜しかったですがあったほうが間違いなく便利です。ちなみにこの蓋はシーズニングはしなくてOKです。
まとめ
ちびパンは見た目も可愛くおしゃれなのでスキレットのように料理ができたらそのまま食卓に並べられるのも魅力ですね。(鍋敷きは必須ですがw)
アルミ製のクッカーより熱伝導率が遥かに優れているので焼き上がりはかなりいい味になります。ソーセージなんかはパリパリに香ばしく焼けますし、これでご飯も一合炊けるので使い勝手はかなり良いかと思います。
一人用のキャンプ飯ってなかなか配分が難しいと思うのですが、ちびパンに入りきるくらいの量を持っていこうと考えると丁度いい分量で食材を持っていける気がします。笑
ファミリーの方でもちょっとしたおかずを作りたい時など、もう一品ってときに活躍するかもしれませんね。